華やかな晴れ着に身を包み、二十歳をお祝いする日
振袖を着た時の立ち振舞が美しいと、晴れ着姿がより引き立ちます。
振袖を着ている時に普段着や洋服と同じように行動してしまうと、着崩れたり汚してしまうこともあるので振袖を着ている時の所作のポイントを知っておきましょう。
――歩き方
歩く時は背筋を伸ばし、歩幅を小さくして歩きましょう。
振袖は足首など肌を見せないことが美しいとされているので、少し内股気味でゆっくり丁寧を意識しましょう。
大股で歩いたり、走ったりすることは気崩れる原因となるのでNGです。
――座り方
座る時は「長い袖」と「背中の帯」に気をつけましょう。
袖が地面について汚れないよう、体の前でまとめて重ねます。
背中の帯が崩れてしまわないよう、足を揃えて浅めに腰掛けます。背もたれにはもたれないようにし、背筋を伸ばして座ると美しいです。
――吊り革を持つ・手を挙げる
手先だけを出し、肌が見えないように反対の手で袖口を軽く押さえます。
袖がめくれて肘が見えたり、中に着ている長襦袢が見えると美しくないので、注意しましょう。
――手を洗う
振袖に水滴が飛ばないように注意しましょう。袖口を少し折り返したり、左右の袖を重ね脇に挟んでおくと手が洗いやすいです。
また、手を洗う前にハンカチを出しておくと、濡れた手でバッグの中を探す手間が省けます。
――物を拾う、床にしゃがむ
床にしゃがむ際は、振袖の裾と長い袂が地面につかないよう注意しましょう。
左右の袖を体の前で重ね合わせ、片方の腕に掛けます。
袖を腕に掛けた方の足を半歩下げ、物を掴む方の手の袖口を軽く持ちます。
袖が地面につかないよう注意しながら、ゆっくりしゃがみます。
――車の乗り降り
車を乗る時は、足からではなく、お尻から乗り込みます。
荷物があれば先に車内に置いておきます。
袖が汚れないよう体の前でまとめ、座席に浅く腰掛けます。
お尻を軸に体を回転させ、足を車の中に入れて乗り込みます。
振袖の帯は立体的に結んでいる事が多いので、つぶさないよう浅く座りましょう。
車を降りる時は乗る時と反対の手順で降ります。
車が汚れていると振袖が汚れてしまうことがあるので、事前に車体やステップを拭いておくとより安心です。
着慣れない振袖に慣れない所作で大変ですが、細かいところまで意識すると振袖姿が格段に美しくなります。
一生に一度のお祝いの日。ぜひ素敵な1日を過ごしてください!