Interview Vol.1 – EIJI SAKOGUCHI

目次

『Life is beautiful』――形だけでなく、その空間・瞬間を大切に。
今回はフォトグラファー、佐古口瑛二さんに写真やLilyへの想いを語ってもらいました。

――写真を始めたきっかけは?

勤めていた会社を辞めた時、たまたま給料でカメラを買ったのがきっかけですね。その頃インスタが始まるくらいだったんですけど、SNSには年齢関係なく「写真」というだけでいろんなコミュニティがあるじゃないですか。ちょうど同級生の結婚や出産が重なったこともあり、いろんな場面を撮っているうちに楽しくなってきたんです。でも、それがいい写真かっていうと、正直よくないなとは思ってたんです、「もっと違う形で撮れるんじゃないか」って。
そこで、すぐに一目置くカメラマンさんの事務所に行ってアルバイトとして雇ってほしいと交渉しました。とにかく実践で経験を積みたかったので、平日はワイン屋さんでアルバイトをして、土日に学校撮影の現場に入れてもらっていました。それが僕の写真撮影の第一歩です。

――ご自身の写真の特徴はありますか?

好きな写真をひと言で言うと「温度感がぬるい感じ」。例えば青空とか抜ける背景にめっちゃ笑顔もいいんですけど、暗くてなんもないところでもめちゃ笑顔とか、きれいな景色でアンニュイな表情でもいい。そういう意味でも、常に意識しているのは「光と影」です。例えば白い色がこの室内にもありますけど、本当の白ってどれなのか、どうすればその白が出せるのか、そんな色を出すための「光の本質」について考えます。
撮りたいのはやっぱり「人」なんですけど、ブレていたり抽象的な撮り方も好きですね。もちろん、これは作品として。仕事での撮影はきちんと人を写します。

――成人式フォト撮影時に意識していることは?

「その人にとってベストなカットはなんだろう」と考えるんです。

全身の立ち姿などの従来の成人式フォトは当然撮りますが、加えて「その人らしさ」を残したいなと常に思っています。以前フリーマガジンを発行していたんですが、その時にコミュニケーションやワークフローなんかを学びました。和装は動きをつけるのが難しいですけど、いかに構図を増やすかという部分もそのフリーマガジンの撮影で伸ばした技術です。

言葉を選ばずに言うと、成人式は積極的に撮りたいと意志を持って来られる人は少なくて、どちらかというと親御さんが記録を残したいという場合が多いのではないでしょうか。そこで、大人が「こうしてほしい」と思う写真って、本当にその子が二十歳で残したい写真なんだろうかと考えるわけです。

笑顔が好きな人ばかりじゃないし、自分の手や目といった部分が好きという人もいます。

せっかくの記念写真。より二十歳の「自分らしさ」を大事にしたいと思っています。

――和歌山のロケーションについて

自然がゆたかな和歌山はロケーション撮影にめちゃくちゃいい土地。海あり、山あり、岸壁もあればレトロな屋敷や砲台跡、お城もある。自然や歴史が生み出すロケ地がここまでバリエーション豊かな場所は和歌山以上にはないんじゃないかと思っています。

Lilyについて

成人式は例えばブライダル撮影とは取り組み方も意識も違います。ブライダルでは式の邪魔になってはいけないのは大前提。その点前撮りは主体的に自分が画を作れます。でも着付けする人もメイクする人もわからない。そういったことを透明化したいというのが今回の『Lily』の取り組みなんです。
今回一緒に関わってくれているメンバーは熱意と意欲にあふれた人揃い。その1人1人が力を合わせれば必ずいいものができると信じています。

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