『Life is beautiful』――形だけでなく、その空間・瞬間を大切に。
今回はヘアメイクアップアーティストのshiinaさんに写真やLilyへの想いを語ってもらいました。
――ヘアメイクに携わったきっかけは?
小学生の頃から自分の髪を触るのが好きで、中学の頃には美容師になろうと考えていましたね。叔母が美容師だったこともきっと影響してるんだと思います。でも、美容学校で受けたブライダルの講習が転機になりました。ものの数分で劇的にかわいくなっていく様が衝撃的で、その変化に心が揺さぶられて以来「わたしがやりたいのはこっちの道だ!」とヘアメイクに進路を変更。もちろん美容師もきれいを作る素晴らしい仕事です。でもヘアメイクはもっと明らかに変化がわかりやすくて、人によっては別人級になる。それが携わっていてすごく楽しい部分です。
――ヘアメイクの醍醐味は?
人の顔には黄金バランスというのがあって、そこを整えることで小顔に見えたり、見た目が変わったりするんです。そこにプラスアルファの技を効かせると、劇的な変化が生まれます。実は人は内側からも見た目が変わるんですよ。普段と違うメイクを施すことで、その人のいつもと全然違う表情や笑顔が引き出されます。テンションがわかりやすく上がっているのが見ていてわかるので嬉しい。その瞬間、どんな人でもほんとにかわいいなって思いますね。
――ヘアメイクのこだわりは?
髪質によって同じ髪型でもすぐできる方と時間のかかる方がいます。スタイリング剤を使い分けたりしながら丁寧にツヤ感や動きを出したり、細かいところの空気感を出すところには結構こだわっています。
またメイクは顔だち、顔の形や顔周りのバランスからその人が一番かわいく見えるのは何かを常に考えて臨みます。好きなメイクはどちらかというと、王道というより個性的でおしゃれな抜け感のあるイメージ。全部にしっかり色を入れるというよりどこか引き算をしたメイクの方がかわいいなと思っているので、マスカラにベージュをつけたり、色合わせにオレンジと水色を合わせたり、「その色にその色合わせるんだ」というバランスが個人的には好きですね。ヘアスタイルでもメイクでも、何事もバランスが大事。とにかく日頃から「かわいいものを作る、考える」のが好きなので、今の仕事は天職だと思っています。
――成人式のヘアメイクについて
最近の二十歳の子は韓国メイクをしたい子や淡い色合いが好きな子が多い印象。他にもラメ感を出してナチュラルに目が大きく盛れるメイクもトレンドです。まずは希望を伺いますが、お任せの場合には、トレンドを取り入れながらその子に似合う髪型やメイクにアレンジします。以前はもっと成人式のメイクや髪は絶対こうというパターンがあったけれど、年々自由になっています。表現のジャンルが増えて、難しくもあり、楽しくもあります。
また以前の会社にいた頃は1日5件ぐらいのブライダルを掛け持っていました。手がけた人数は3000人以上。その経験から、丁寧なだけでなくスピードにも自信があります。
Lilyについて
ここでは型にはまらない自由を表現できるようなヘアメイクができたらいいなと思うんです。ちょっと人と違うような、目を惹くような姿に変身する。それこそがLilyならではじゃないかと。これから新しいメンバーでどんどん盛り上げていけたら嬉しいし、私にできることで楽しくお仕事できればと思っています。