『Life is beautiful』――形だけでなく、その空間・瞬間を大切に。
今回はフローリストのsayaさんにお花やLilyへの想いを語ってもらいました。
――フローリストになったきっかけは?
もともと好奇心が旺盛で、いろんなことをやってみたい性格なんです。花については自分の結婚式がきっかけでした。ドライフラワーのお店を選んで装飾やブーケを自分で作ったのがすごく楽しかったんです。友達から「私にも作って欲しい」と頼まれたことから、気の合う友達と一緒にネットショップを立ち上げたのがスタートでした。
――ご自身の作品の特徴はありますか?
基本的にはドライフラワーをベースにしています。ドライではありますが、抜け感を意識して、くすんだ色だけでなくプリザーブドフラワーや木の枝をプラスしたり、空間を多く作ったりして清潔感や透明感を大事にしています。私の中でドライフラワーは「柔らかさ」を表現するアイテム。生花もいいのですが、「二十歳―!」ではなく「二十歳です」という風にちょっとかしこまった雰囲気を感じてしまいます。ドライフラワーを入れることで、カジュアルさだったり柔らかさやかわいさを表現したいと思っています。
それに加えてこだわっているのが全体のお花の配置。色味はだいたい3色程度に抑え、顔が前を向いた方がいい子、横顔がかわいい子、茎が見えている方がいい子、そうでない子、いろんなお花があるので、その子の一番かわいい表情を引き出すようにしています。
――お花に関わる醍醐味はなんでしょうか?
フローリストになって作ったものに対して喜んでいただけて、贈った人ともらった人の「ありがとうの連鎖」を実感するようになりました。そこがすごく嬉しいですし、やりがいのある仕事だなと改めて感じています。
――成人式のコーディネートで意識していることは?
写真を撮る時に、お花は華やかさをプラスできるアイテム。特に和装にお花は合わせやすいのが特徴です。それが「どこででも買えるもの」ではなく、自分だけのオーダーメイドであればテンションが上がりませんか?
特に成人式では着物を見せていただいたり、その人の好みの系統をヒアリングしながらまとめています。その時のトレンドであったり季節を組み込んだりしますが、二十歳の感性ってどんどん新しくなっていくので、そこについていくよう常に研究も欠かせません。今のおすすめはニュアンスカラー。それってピンクなの? 紫なの?という色味がヘアカラーでも人気。そんな風にその時代のトレンドをお花でも表現したいです。
Lilyについて
二十歳というと、大きな節目の歳。大人の仲間入りをしてお酒を飲んでみたり、親元からの旅立ちが見えてきたり、この時期の感情ってわくわくと胸躍るような楽しさにあふれていると思うんです。その頃の写真やブーケの思い出があることで、いくつになってもその時の感情が蘇ることがあるんじゃないかなと思っています。
成人した人にも、二十歳まで育てた親御さんにも「おめでとう!」と伝えたい。そんな想いをこめてアイテムを作らせていただきます。
作ったブーケはそのままお持ち帰りください。ぜひおうちに飾ったり、親御さんにプレゼントしたり、素敵な二十歳の思い出となれば嬉しいです。